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Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者およびリファレンス・ガイド
リリース7.0
E05164-03
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複数のデータ行のプリフェッチ

TimesTenによるODBCの拡張によって、アプリケーションはTimesTenデータ・ストアからODBCドライバのバッファに複数のデータ行をプリフェッチできます。TimesTenから複数のデータ行をフェッチすることによって、コミット読取り分離レベルを使用しているアプリケーションのパフォーマンスを向上できます。TT_PREFETCH_COUNT接続オプションは、直接リンクされているアプリケーションとクライアント/サーバー・アプリケーションで使用できます。

TT_PREFETCH_COUNT接続オプションは、SQLSetConnectOptionまたはSQLSetStmtOptionへのコールで使用できます。値には0(ゼロ)から128までの任意の整数を設定できます。SQLFetchコールの実行中にフェッチする行の数をTT_PREFETCH_COUNTに設定します。たとえば、プリフェッチに100を設定するには、次のように入力します。

rc = SQLSetConnectOption(hdbc, TT_PREFETCH_COUNT, 100);

プリフェッチ数を0(ゼロ)に設定すると、TimesTenは、データ・ストアに設定した分離レベルに応じて、デフォルトの値を使用します。コミット読取り分離モードでは、デフォルトのプリフェッチの値は5です。シリアライズ可能分離モードでは、デフォルトは128です。デフォルトのプリフェッチの値はほとんどのアプリケーションに最適な設定です。一般的に、値を高く設定すると、リソースの使用量がわずかに増加しますが、大きい結果セットに対するパフォーマンスは向上する可能性があります。

プリフェッチを無効にするには、TT_PREFETCH_COUNTを1に設定します。